「働く」というと何のために働いているかというと生活するため、つまりお金のためだと考えていました。
学校を出てからも特にやりたいという物もなく、とりあえず就職してお金をもらって働いて生きていくんだと漠然と考えていました。
仕事についてからも毎日働いて、いろいろと肉体的、精神的につらい思いをしながらも「働いて生きていくってこういうことなんだ」と思って生きてきました。
また、仕事についたら基本的にはその仕事をずっと続けるもので、それができるのが当たり前だとも自分の中であって「続けれない人=ダメな人」と考えていました。
しかし最初の仕事も1年くらいで続けられなくなり、その後は自分都合、会社都合いろいろありましたが、職を転々としました。
ほとんどの友達は仕事についたらずっとその仕事を頑張って続けていて、それに比べ自分は仕事についてはやめてをちょこちょこ繰り返していたので「自分=ダメな人」と思っていました。
やっと、ある仕事について何年か頑張れるようになり、その会社で、このままこの仕事を続けていくんだと思えるようになりました。
しかし、仕事の量が増え、精神的負担も少しずつ増えてきました。
他のみんなはできているのに自分にはできない。そう思うと結局、自分は何とかやれてきただけだったのかなと、このままずっと仕事を続けることに不安を感じるようになりました。
毎日仕事をしていれば確かに月末には給料が入ります。
務める期間が伸びれば、その分給料も少しずつですが増えました。
ただ給料があっても自分への精神的な不安は変わりませんでした。
金曜日までがとても長く感じ、休みの日に出かけていても心ここにあらずの状態でした。
そしてある日の朝、起きたらベッドから降りられませんでした。
だいたい月曜日の朝はつらいものですが、その日から会社に行けなくなりました。
正直、自分でもはっきりどうだったのか覚えていないところもありますが、頭では「会社に行かないと…」とわかっているのですが、体が言うことを聞かない状態でした。
自分にはそんなことはないと思っていましたが、心がボキッと折れたことに気づきました。
そこからはあっという間で、休職→退職となりました。
少し休んでから復帰というお話もいただきましたが、会社に近づくと体が震えてしまい、「これでは無理だ…」と辞めさせていただくことにしました。
今は当時に比べれば気持ちも落ち着いてきたとは自分では思っています。
ただ一度、「精神的に参ってしまう=心が折れる」と自分では治った、回復したつもりでもちょっとしたことで精神的に気分が落ちやすくなると感じています。
「家族にも心配かけたくない、でも家族に迷惑をかけてしまう…」と自分の中でなんとかしようとする人は、特に自分を追い詰めがちです。
「生きていくにはお金が必要だし、そのためには毎日会社に行って働かないといけない」
それが大人だし「普通」「当たり前」だといつの間にか思うようになって、それ以外はダメなんだと思い込んでいました。
そんな自分の気持ちを少し軽くしてくれたのが年収90万円で東京ハッピーライフという本でした。
著者の大原 扁理さんは、東京にお住まいなのですが、月7万円で生活されていると知りびっくりしました。
生活に必要なお金をミニマムにして必要な金額だけ稼ぐために働く、という考えは自分にはショックでした。
「働く=ほぼ毎日働く」が当たり前と思っていた自分には「必要な分だけ働く」というのは「そういう生き方をしてもいいんだ」という新たな発見でした。
大原さんはいわゆる「普通の暮らし」に比べると極めてシンプルな生活なのですが、無理やり我慢してやっているのではなく、楽しみながらむしろ伸び伸びと生活されている印象を受けました。
世間でいう「ふつう」「当たり前」ではなく、自分が何を優先するのか、どんな生活が十分なのか、そのためにはどのくらい働く必要があるのかといった自分の軸を持つということでより自分の人生を生きやすくできるのではないかと思えるようになりました。
働くということに悩んでいた僕は、この本を読んでだいぶ気持ちが軽くなれました。
こういう生き方もできるんだと思えるだけでも、この本に出会えてよかったと感じています。
すみません、今回はただ自分の気持ちをそのまま書いた記事になってしまいました。
今日はこのへんで
最後まで読んでくれてありがとうございました😊。