今回は僕の人生に影響を与えた本を紹介しようと思います。
「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」

ご存知のかたも多いと思いますが、ミニマリストの佐々木典士さんが書いた本です。
本屋で見つけて、タイトルになんとなく興味を持ち買った本でしたが、
この本でミニマリズム、ミニマリストという考え、生き方を知りました。
この本は僕の、生活はもちろん生き方に対する考え方をがらりと変えました。
目次
ミニマリストをきっかけにモノと向き合う
当時は実家に住んでいて、奥さんと子供と12〜13畳ほどの部屋を使っていました。
子供が生まれてからはある程度モノは減らし、整理はしていましたが、部屋には結構なモノがありました。
佐々木さんの本を見ると佐々木さんも部屋に最初は大量のモノがありましたが、最終的には
部屋に基本的にモノが無い状態になっていました。
僕は本を読んで驚きました。
「こんなにモノが無くても暮らせるんだ」
「モノを減らした生活は楽しそうだ」
正直びっくりしましたし、また自分にはこれができるだろうかとも思いました。
そして自分の身の回りのモノと向き合っていくようになります。
モノ=自分ではない
僕は趣味という趣味は持っていないつもりですが、
音楽、特に洋楽が好きでCDやDVDもたくさん持っていました。
その影響もあってギターやベースなども買い、いくつか持っていました。
また本を読むのが好きで、当時は推理小説やエッセイなどを持っていました。
手放すことを考えた時に特に悩んだのがこのモノたちでした。
モノに対する思い入れはありました。
ただそれよりも佐々木さんの本にもあったように
自分を表すモノを手放すのが怖かったのだと思います。
- 僕はこういう音楽を聴いている。
- 僕はこういう映画を観る。
- 僕はこんな楽器を持っている。
- 僕はこんな本に興味がある。
いつのまにかモノが自分を表す、モノ=自分だと思うようになっていて
それを手放すことは自分を失うことだと考えていました。
しかし
- CDはしまってあるだけでほとんど聞かず
- DVDもめったに観るわけでも無く
- 楽器はスタンドにかけたままさわらず
- 本は後で読もうと思ってそのままになっている
といった状態だったんです。
手放すのをためらいながらも、なにか変だなと思うようになりました。
モノを所有することにこだわらない
モノを買って自分のモノにする=所有することが普通だと思ってきましたが、
「モノはあるけど使っていないというのは、無くても同じなんじゃないか?」
「ただ自分を表すモノがなくなるのが嫌なだけなんじゃないか?」
と思うようになり、少しずつモノを減らしたらどうなるか試していくことにしました。
まったく使われないでいるよりも、誰かに使ってもらえた方がいいなと思い
本、CD、DVD、楽器とリサイクルショップやネットで売却。
初めて買った洋楽のCD、高校の時初めて買ったエレキギターは特に思い入れがありましたが、それも手放しました。
それでも、モノを手放したから自分を失うということはありませんでした。
所有していたCD、DVD、楽器、本は好きでしたし、それが自分を表すと思っていましたが
今は持っていなくてもお店でもレンタルできるし、
音楽ならApple Musicやamazon music
映画などはNetflix、Huluなどの配信サービスがあり、
本も電子書籍、あるいはamazonのkindle unlimitedのような定額でたくさんの本が読めるサービスがあります。
楽器は奥さんが昔練習用に買ったエレキギターが1本あるだけで自分のギターはありませんが、弾くこと自体が楽しくなりこの1本で充分です。
モノを手放して変わったこと
やりたいことが増えたし、すぐやるようになった
不思議なんですが、モノを持っていた時よりもモノを手放してからは
- 音楽をよく聴くようになったし、聴くジャンルも増えた。
- 映画もよく観るようになり、いろんな映画を観るようになった。
- 本は読むジャンルが結構変わり、読書量も増えた。
モノを持っていた時は
「自分はこういう音楽が好きで、こういう映画が好きで、こういう本が好きなんだ」
とどこか自分で決めつけていたんだと思います。
そこから自分を少し自由にして、
「気になることはとりあえずやってみて、好きかどうかはそれから決めてもいい」
と思ってやってみると、意外と自分はこういうのも好きなんだとわかるし、
自分のことって実はよく知らないんだなと気づきました。
掃除が楽になったし好きになった
部屋のモノ、特に床に置いてあるモノが少なくなると、掃除はとても楽になります。
掃除はやはり「いろいろ散らかっててめんどくさい!」がやりたくない理由なので、
モノが少なく楽になると、掃除がしやすくなり部屋がきれいになると気持ち良いし
「やったぞ!」という小さな達成感があります。
そうなると「掃除そんなにめんどくさくないし、きれいな方がいいわな」
と掃除がめんどくさいことから自分の好きでやりたいことに変わりました。
着る服が変わり少なくなった
本の中で、いつも着る私服を制服化することで服選びに時間がかからなくなると書いていて「なんかいいな!」と思いユニクロで服を2セット揃え試してみました。
結果……全然問題ありませんでした。
僕はむしろ楽でした。着るものが決まっているのはこんなに楽なんだと感動です。
2セットしかないと着ない服がないです。必ず着ます。
基本スウェットにジョガーパンツです。僕は気に入っています。
毎日会う人がいない限り、「あれ?昨日も着てた?」と言われるようなことはおそらくないと思われます…。
ミニマリストにはメリットしかない?
ミニマリストという生き方を知り、モノを手放してみて自分にとって実際いいことしかないなと思いいろいろ試してきました。
一時期は本気でミニマリストのように部屋にモノがないようにしようかなと考えました。
でも今思うと家族のことを置いてけぼりにしていたと思います。
いつのまにかミニマリストのようにモノがない状態にするが目的になっていました。
ミニマリストというのはただモノを持っていない生き方ということではなく、
自分に本当に今必要なモノがわかっている生き方ということだと思います。
1人暮らしだったり、2人で暮らしていたり、大きい家に家族で暮らしていたり
人それぞれの暮らしがあるように、人それぞれのミニマリズムがあっていいと思いますし
ミニマリストにこだわりすぎず、自分にとって必要なモノ大切なモノがわかってから
どう生きていくかというのが大切なんだと思います。
まとめ モノを手放した先の生き方
今はミニマムからシンプルな暮らしを意識して生活しています。
モノは多くはないですが、ミニマルというほど少ないわけでもありません。
でも楽しく生活しています。
モノを減らしたから終わりでなく、そこから始まりなんだと思います。
ずっと変化がないということはないですし、モノが減ったりまた増えることもあると思います。
僕もまだ途中です。これからも試行錯誤していきます。
改めて佐々木典士さんの「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」
この本に出会えて良かったなと思います。
もし、人生を変えた本を選べと言われたら迷わずこの本を選びます。
実際モノとの向き合い方が変わりましたし、生き方も変わりました。
ぜひ読んでいただきたい一冊です。
今日はこのへんで
最後までお読みいただきありがとうございました。